ホスピタリティマナーもスキルアップには重要

介護職としてスキルアップするのなら、ホスピタリティマナーについても身に付けたほうが良いでしょう。ホスピタリティマナーとは相手に対する思いやりの心から行う個別的な配慮のことをいいます。ホスピタリティマナーのスキルはホテルや飲食など、主に接客を中心とするサービスで必要とされますが、医療や介護の現場でも避けることのできない重要なものだといえます。そのため病院や介護施設で積極的に研修に取り入れている所も増えています。ホスピタリティマナーは利用者が心地よく過ごせるにはどうしたらよいかを中心に考えて行動することが基本であり、最も大切であるといえるでしょう。

まず注意したいのが自身の身だしなみと表情です。明るい表情と清潔な身なりは利用者の安心感や信頼度を高めるポイントにもなります。快活な身振り手振りや自然な笑顔は利用者に明るさと安心感を与えることができますね。挨拶や対話の際にはきちんと目を合わせて対応することが重要です。さらに言葉遣いも注意すべきポイントです。利用者に親しみを感じていたとしても、あまりに馴れ馴れしい言葉遣いや乱暴な物言いは避けましょう。専門用語を使いすぎるのもわかりにくいですし冷たい印象を与えます。

さらに忙しい介護生活の中でも、季節や天気などのさりげない話題で優しく声をかけるような配慮を忘れないようにしましょう。利用者の話に耳を傾け「教えていただく」という気持ちで接することもコミュニケーションを発展させるためには必要なことです。高齢になると一般的に高い音が聞き取りにくくなるので、低めの声で話すことを心がけると良いでしょう。資格取得やキャリアを磨くだけでなく、思いやりのある介護をすることもスキルアップに繋がるのです。